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米屋への道

ひろがれ、「弁当の日」

おはようございます。

とうとう根雪になりそうな降りかた。遅ればせながら、ようやく年末気分となってきました。

12月13日に「どうする どうなる 日本の食シンポジウム ひろがれ「弁当の日」in札幌」と題した食育の講演会を聞いてきました。そもそも「弁当の日」とは何か。もうご存知の方もおられるかもしれませんが、概要だけ。

平成13年、当時香川県陵南町立滝宮小学校校長だった竹下和男氏が提案した「弁当の日」。それは小学校5、6年生が親の力を借りずに自分で自分の弁当をつくり、それを給食代わりに昼ごはんとする日を月一回設けるというものでした。献立の決定から材料の買出し、調理まで子どもたちが行う・・・親たちは一切手伝わないで下さいとPTAの前で発表したことがはじまりでした。

もちろん火の始末や料理中の怪我など心配されることはたくさんあったそうです。ですが家族の個別化が指摘されて久しい現代にあって、自力で弁当を作ることで多くのことを学べるはずだと竹下氏は思ったそうです。実際、家族間での会話が増え、子どもたちが母親や父親に向けるまなざしが変わり、子供同士の競争心と向上心、たとえば「あ、あいつこんなもん作ってきやがった、次はおれももっとすごいのつくるぞ。お母さん、教えて」お母さん「えっ・・・」といった会話が回を追うごとに各家庭で繰る広げられるようになったそうです。

現在8年目を向かえ、全国で小中高大で350校あまりが実践している弁当の日。とても興味深い「食育」実践のお話でした。

「現在の子どもたちが抱える「心の空腹感」を満たしてやらないといけない。そのためには「自分」という存在を自分が、そして周りが認めてあげることが大切だ。弁当作りを通して子どもたちは「自分でできた」という達成感を味わい、まわりの親・子どもたちがそれをほめることで「自分の努力が認められた」という安心感を得ていたのではないかと思います。」竹下氏はこう述べられていました。まさしく、その通り。家族が、地域社会が、そして国全体が取り組まなくてはいけない問題です。ただ金をばらまきゃあいいってもんじゃあ、ない。そこには明確な方向性が必要なんです。

最後に長文になりますが、竹下氏が平成14年度の滝宮小学校の卒業文集に載せた子どもたちへのメッセージを引用いたします。

あなたたちは「弁当の日」を二年間経験した最初の卒業生です。
だから一一回、「弁当の日」の弁当作りを経験しました。
「親は決して手伝わないで下さい」で始めた「弁当の日」でしたが、どうでしたか。

食事を作ることの大変さがわかり、家族をありがたく思った人は、優しい人です。
手順よくできた人は、給料をもらう仕事についたときも、仕事の段取りがいい人です。
食材がそろわなかったり、調理を失敗したりしたときに、献立の変更ができた人は、工夫できる人です。
友達や家族の調理のようすを見て、ひとつでも技を盗めた人は、自ら学ぶ人です。
かすかな味の違いに調味料や隠し味を見抜けた人は、自分の感性を磨ける人です。
旬の野菜や魚の、色彩・香り・触感・味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。
一粒の米、一個の白菜、一本の大根の中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。
スーパーの棚に並んだ食材の値段や賞味期限や原材料や産地を確認できた人は、賢い人です。
食材が弁当に納まるまでの道のりに、たくさんの働く人を思い描けた人は、想像力のある人です。
自分の弁当を「おいしい」と感じ「うれしい」と思った人は、幸せな人生が送れる人です。
シャケの切り身に、生きていた姿を想像して「ごめん」が言えた人は、情け深い人です。
登下校の道すがら、稲や野菜が育っていくのをうれしく感じた人は、慈しむ心のある人です。
「あるもので作る」「できたものを食べる」ことができた人は、たくましい人です。
「弁当の日」で仲間がふえた人、友達を見直した人は、人と共に生きていける人です。
調理をしながら、トレイやパックのゴミの多さに驚いた人は、社会をよくしていける人です。
中国野菜の値段の安さを不思議に思った人は、世界をよくしていける人です。
自分が作った料理を喜んで食べる家族を見るのが好きな人は、人に好かれる人です。
家族が弁当作りを手伝ってくれそうになるのを断われた人は、独り立ちしていく力のある人です。
「いただきます」「ごちそうさま」が言えた人は、感謝の気持ちを忘れない人です。
家族がそろって食事をすることを楽しいと感じた人は、家族の愛に包まれた人です。

滝宮小学校の先生たちは、こんな人たちに成長してほしくって二年間取り組んできました。
おめでとう
これであなたたちは、「弁当の日」を立派に卒業できました。
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